江戸時代にいた有名ば人相家の一人水野南北という人は「食は命なり」という有名な言葉を残しました。
それはつまり、「食」によって人は作られているという亊です。
日本人を支えてきたのは、「食」というわけです。
国家を支えてきたのは、まぎれもなく国民です。
そして建国2700年の単一王朝という世界で最も長い歴史を持つ日本という国を支えてきたのは日本古来の「食」だということです。
それは日本食であり、和食なのです。
それに今世界は気づき始めたようです。
目次
日本食がユネスコ無形文化遺産になった。
日本食が世界でブームになっていますが、それはラーメンだったりとB級グルメのことと思っている人もいるようです。(確かにすごい人気ですw)
ユネスコ無形文化遺になったのは、他でもなく和食なのです。
私たちにとってわりとふつうな和食なのです。けして有名な料亭の懐石料理ではないのです。
ちなみにチャーハンとかでもないですけど。
ユネスコって?
ユネスコとは、国際連合教育科学文化機関のことです。
英語で表わすとUNESCOは
UN…United Nations(国連)
E…Educational(教育)
S…Scientific(科学)
C…Cultural (文化)
O…Organization(機関)
で、それぞれの頭文字をとって“UNESCO”となります。ニューヨークに本部を置く国際連合の専門機関の一つで、その本部はパリにあります。
2011年 日本食文化の世界無形遺産登録に向けた検討会
2012年 ユネスコへの申請書の提出
2013年12月 条約締約国のうち代表24か国からなる政府間委員会において、補助機関による勧告を踏まえ、登録の可否について審査された結果、「和食」の登録が決定されました。
和食が無形文化遺産になった理由
日本人が育んできた和食に大きな特徴が4つあります。
多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
健康的な食生活を支える栄養バランス
自然の美しさや季節の移ろいの表現
正月などの年中行事との密接な関わり
という特徴があります。ひとつひとつ解説していきます。
多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
“日本の国土は南北に長く、海、山、里と表情豊かな自然が広がっているため、各地で地域に根差した多様な食材が用いられています。
また、素材の味わいを活かす調理技術・調理道具が発達しています。”
健康的な食生活を支える栄養バランス

macaro-ni.jpより引用
“一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バランスと言われています。
また、「うま味」を上手に使うことによって動物性油脂の少ない食生活を実現しており、日本人の長寿や肥満防止に役立っています。”
自然の美しさや季節の移ろいの表現
“食事の場で、自然の美しさや四季の移ろいを表現することも特徴のひとつです。季節の花や葉などで料理を飾りつけたり、季節に合った調度品や器を利用したりして、季節感を楽しみます。”
正月などの年中行事との密接な関わり
“日本の食文化は、年中行事と密接に関わって育まれてきました。
自然の恵みである「食」を分け合い、食の時間を共にすることで、家族や地域の絆を深めてきました。”
一汁三菜とは

andohiroyuki.comより引用
ごはん、汁、菜、漬け物のことです。
日本の食は、常にご飯を主食として、それをおいしく食べるために、汁と菜と漬け物を副食として添える。
つまり“主食と副食”で成り立っているというのが基本概念です。
いまの感覚でこの品数とボリュームだとものたりないように感じてしまうかもしれませんが、これが普通なのです。
私たちは外食産業に都合のいいように教育されてしまっているのです。
日本人の米の食べる量が減っている。
一汁三菜のスタイルでは、お米が主食です。しかし、日本人が一年間の食べるお米の量は年々減っていて1961年の1/2にまで減ってしまっています。
1961年118.3キロ/一人当たり
2017年55.4キロ/一人当たり
海外では日本食ブームでレストランが急増

FPが考えた!より引用
海外では日本食がブームから定番になってきています。
アジアでも、ヨーロッパでも日本食のレストランは大きな街には必ずあります。
日本人にとっては、海外でも日本食が恋しくなった時にはすぐに食べれるのでうれしい限りですね。
実際農林水産省のデータでは、日本食レストランの数は
【5.5万店(2013年) → 約8.9万店(2015年) → 約11.8万店(2017年)】
2013年から2017年の4年間で2倍の11.8万店にまで増えています。
ちょうど、ユネスこの無形文化遺産に登録された直後からです。
しかしこのレストランという括りには、回転寿司や、ファミレスなども含んでいる可能性もたかいです。
日本食の精神性が消えた!?
今回無形文化遺産に登録された和食には自然を尊重するとういう精神性も含まれているのですが、今の現代の日本人の食事にはそんな精神性というものは見当たりません。
和食の特徴一つに「自然の美しさや季節の移ろいの表現」という特徴がありますが、四季の食べ物をとるということは、四季を自分の体に中に取り入れるということです。
何故日本人は四季というものを尊重するのかというと、自然を愛しみ、自然を大切にし、自然と共に生きるという価値観をもっていたからです。
しかしそれは、戦後の欧米化の食事に変わって行く中で消えていきました。
食は単なる栄養素に成り下がりました。
1977年、アメリカでマクガバンレポートという報告書が作られました。
巨大な予算を投下して、アメリカ人の病気と、食生活に関する調査を行ったのです。
その調査で分かったことは、あろうことか一番理想の食は伝統の日本食だということが1977年の時点でわかっていたのです。
しかし欧米化は進みました。そしてその代償として、成人病がいま大流行です。
まとめ
かつて太平洋戦争で配線したとき、GHQのマッカーサーはこういいました。
「我が輩は米と魚と野菜の貧しい日本食をパンと肉とミルクの豊かな食卓にするためにやってきた」
しかし今になって正しかったのは、日本食だと世界がみとめました。
だからこそもう一度原点に戻りませんか?
まずはマクロビからでもOKですし、一汁三菜その土地で取れた旬のものを大切にして食事を見直してみませんか?くわしくは真土不二と一物全体で考える玄米の良さをごらんください。
食は命なりです。正すと全てが良くなるということです。

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