オリンピックの目玉種目といえば、野球やサッカーですが水泳も人気ですよね。
日本人は体格の関係で陸上競技が白人や黒人に比べて勝ちにくいので水泳は頑張ってほしいところですよね。
しかし多くの人が気になっていると思います。
なぜ今年のオリンピックにも水泳の黒人の選手って見当たらないのでしょうか?
一応出場していることはしているのです。
リオではアメリカのシモーン・マニュエル(20)が女子自由形100mで金メダルを受賞して世界を驚かせました。
これは実は歴史的快挙なのです。
でも何故なのでしょうか?
その理由を説明していきます。
目次
オリンピック水泳に黒人がいない理由とは
「なんで水泳って黒人がいないのだろう」わたしも言われてみれば気になりました。
どうせ人種差別だろうと思っていましたが、ジムクロウ法とかブラックパワーサリュートとか知っておくと黄色人種が白人からどういう風に見られているのか役に立つことがらがありましたのでまとめました。
世間で言われている理由は大きく分けて二つあります。
黒人差別
肉体的構造
です。それぞれ説明していきます。
黒人差別
黒人差別が原因というのはとても大きな要因ですがまず黒人差別の歴史を簡単に説明していく必要があります。
黒人差別の歴史
黒人差別の歴史は15世紀末から19世紀末にかけての奴隷貿易が始まりと言われいます。
ヨーロッパで仕入れたガラス細工などをアフリカに持っていき奴隷と交換して、奴隷をアメリカに持っていきアメリカで砂糖やコーヒーと交換するといった貿易のしくみがありました。
ヨーロッパ→アフリカ→アメリカ
ガラス細工→奴隷→砂糖綿花
これがきっかけとなっていてアメリカでは1862年に奴隷解放宣言が出るまで奴隷制度が続きました。
しかしいきなり解放宣言が出ても黒人奴隷は「今日からあなたは自由です」と言われてもどうすればいいのかわからなかったので、事実上奴隷制度はまだ続いたと言われています。
そしてその後ジムクロウ法というのが発行されます。これが黒人が水泳選手にめったにいないことにとても関係しています。
ジムクロウ法
ジム・クロウ法(ジム・クロウほう、英語: Jim Crow laws)は、1876年から1964年にかけて存在した、人種差別的内容を含むアメリカ合衆国南部諸州の州法の総称。
大まかな内容としては
白人学校に黒人を入れない
白人看護婦のいる病院に黒人男性は入院できない
バス停留所には白人と非白人スペースが分かれていて、席も同様に分かれていた。
白人と有色人種が同じ部屋で食事ができるようなレストランは違法になることもあった。
白人と黒人の結婚は禁止された。なお4世代前までに黒人の血が一人でも含まれれば(16分の1)、純粋な黒人と同様『黒人』として扱われた。
黒人の平等を説いたり、結婚の奨励をしたら罰金
水泳プールに黒人立ち入り禁止
これが1964年にまで続いていたのです。
そのころ日本では東京オリンピック(第一回目)や武道館の開設、などがあった時代です。
そのころまでアメリカは堂々と人種差別を行っていたのです。
人種差別というよりも、黒人は人間ではないという考え方があったようですね。黄色人種もそういったふうに見られていました。
ジムクロウ法をティーンネイジャーで経験した人達は今?
ジムクロウ法を10代で経験した人達は1950年代生まれとなりますが、その人たちが親となって子供を産み育てる時、
水泳をさせるでしょうか?
1950年代より以前の人たちはほとんどが50mも泳げないのです。
アメリカは日本と違って大陸なので、海に面している地域は格段に少ないです。
まして川も日本のほうが圧倒的に多いため不思議に思うかもしれませんが、水が怖いという人たちも黒人の中には当時たくさんいました。
1950年代生まれの人の子供が成人に達するのが、1980代位頃になります。
だからかつてのオリンピックでは水泳には白人の選手ばかりだったのです。
アメリカは世界のモデル
ジムクロウ法はアメリカの話なので、ヨーロッパなどは関係ないというかもしれませんが、第二次世界大戦で勝者となりその後の経済を引っ張ったアメリカは世界のモデルになります。
そういうなかでアメリカのサブカルチャーなどは世界のあらゆる国の若者に多大な影響を与えてます。
世界の各地にいる黒人がアメリカのサブカルチャーに触れていたとして、そこにぷーるは白人ばかりだとしたら水泳をわざわざ選ぶでしょうか?
答えは簡単です。
水泳は白人のもの
俺達にはバスケがある
という風になります。
アイデンティティを保つためにも 黒人の思考はこうなったのではないでしょうか?
肉体的構造
肉体的構造というのが理由になるのでしょうか?
「黒人は白人や黄色人種に比べて筋肉がつきやすく脂肪がつきにくいから水泳は不向きだ」という噂もありますが、これに関しては確証は見つかっていません。
黒人でも肥満の人はいます。そして近年ではリオオリンピックでアメリカのシモーン・マニュエル(20)が女子自由形100mで金メダルを受賞しています。
過去にはまた1988のソウルオリンピックにて競泳男子100mバタフライにて金メダルを獲得したアンソニーネスティなどがいます。
親が水泳をできない世代
親が水泳できない世代は時代と共に一応廃っていくと考えられます。
しかし、泳げるようになっても、水泳が学校の授業に入っても、黒人の人たちのアイデンティティがすぐに変わるかというとそうではありません。
このアイデンティティが変わってく時オリンピックのプールに黒人の選手が白人の選手と黄色人種の選手と共に並んでいることでしょう。
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それは1968年のメキシコシティ―オリンピックにて起こりました。前回の東京オリンピック(1964)の次に当たります。
男子200m走の表彰式でアフリカ系アメリカ人のトニー・スミスとジョン・カーロス二人のメダル受賞者は表彰台で国歌斉唱の時に黒人差別に対しての抗議として黒いグローブを付けた手を高くかざし頭は下げたパフォーマンスを取りました。
その時の恰好は黒人の貧困を象徴するために、シューズを履かずに黒いソックス、黒いスカーフ、白人至上主義者によるリンチを受けた人に祈念をするためのロザリオを身に着けていました。そして会場はそれに反発してブーイングが続いたと言われています。
このパフォーマンスの事をブラックパワーサリュートと言い、近代オリンピックの中でも最も有名な政治的活動と言われています。
これに対してIOC(国際オリンピック委員会)はオリンピックで政治的な行動や発言をすることは「非政治的で国際な場としてのオリンピック」という前提に相反するという理由から二人をオリンピックから追放しました。
そしてオリンピックが終わって祖国に帰った二人のもとには脅迫状などがいくつも届きました。
オリンピックに政治は持ち込まないという立場なら二人の選手を追放にまでしたのはなぜっだったのでしょうか?
明らかに黒人に対する偏見がIOCの中にあったと考えられます。もしそれがなかったら厳重注意で終わることでしょう。
当時は国際的な機関であれさえ差別があり、それをしないという選択を選べば、白人から反感を買うことにつながっていたと言えます。
そして政治とスポーツはお互いか干渉しないというのも建て前は立派ですが、現実的には無理と言えます。
国際スポーツの祭典は世界の目が集まるところだからです。
こんなに世界の目が集まるときを無駄にしない手はありません。
東北大地震が起きた時も韓国のサッカーのサポーターが「日本の大地震をお祝いします」といったメッセージをスタジアムに掲示しました。
(このサポーターは今後10年間スタジアムに出入り禁止となりました。)
それに対して、ドイツのサッカー選手は、カザフスタンの試合前にユニフォームで日の丸を表現するといったパフォーマンスをしています。
どちらもスポーツと政治を結び付けているという観点では同じです。
なぜ地震が政治なのかはここでは割合しますが、
1995年1月17日月曜日 5時46分 阪神淡路大震災 死者6344人
2008年5月12日月曜日 中国時間14時28分 中国四川大地震(NY時間2時28分)
2011年3月11日金曜日 14時46分 東日本大震災(津波到着時間岩手県大船渡市15時26分)死者15895人
2013年4月20日土曜日 中国四川大地震 死者180人
2014年8月3日日曜日 中国雲南省大地震 死者617人
2016年2月6日土曜日 台湾南部大地震 死者114人
これが近年起こった大地震ですが、ずべて証券取引所が締まっている時間に起こっています。
ほとんどが土曜か日曜日で、阪神淡路大震災は月曜日ですが証券取引場はまだ空いていない時間ですし、
東日本大震災は地震がおこったのは証券取引所が締まる15分前でまだ間に合いますが、あの地震は津波が最も被害を出しています。その津波はきちんと証券取引所がしまった後の15時26分に到着しています。
これが起こる確率って何%なんでしょうか?
まとめ
オリンピックの水泳競技に黒人選手がほとんどいないのは黒人差別を受けていた世代の子供は水泳とかかわる機会が極端に少なかったから。
そしてアメリカで起きた文化や世界に飛び火するために黒人は水泳をしないというカルチャーが世界に広まった。
今後世代が変わって水泳を義務教育の中でするようになっても、黒人の文化が変わらない限り水泳選手はオリンピックには増えてこないと考えらえれる。


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