今回は2012年に日本一にも輝いたお米、「森のくまさん」を食味してみました。
おいしいのは当たり前と言われている「森のくまさん」を食味するなんてと思いましたが、良いお米が手に入ったので早速食べてみました。
条件は新米、精米仕立て、土鍋炊きです。
目次
「森のくまさん」の特徴
粒がやや細め
弾力がある
もちもちとしたねばり
です。粒がやや細めというのは初めてなので楽しみです!!
「森のくまさん」を実際に食べてみて
今まで食べた中でベスト3に入るくらいの美味しさです!
キャラクター押しだったので正直期待はその分下がって
やわしい感じの空気感で噛んでいると自然に口の中でなくなっていきます
どの米もわりと同じことばっかり言っていると感じている人もいるかと思いますが、
実は日本で一番信頼できる評価を下している食味ランキングというものがあるのですが、これの審査基準が、外観、味、粘り、硬さ、香り、総合なので、実際5項目しかないことになります。
だから特徴がどれもこれも似たような感じに見えてしまうのです。
しかし感覚は言葉より繊細です。
食べてみたら、同じ粘りでもやはり違うものです。
弾力はあるのに重くない感じがします。エアー感がたまらなく好きでした。
「森のくまさん」はコシヒカリをしのぐとも言われているほどです。
このコシヒカリ越えというのは一つのボーダーラインみたいなもので、「ツヤ姫」もグルタミン酸やアスパラギン酸といったアミノ酸がコシヒカリより含まれていることによって、こしひかりを超えたと言われています。
こしひかり神話は崩れ始めているようです。
コシヒカリは今や、表舞台が危ういのではと思っちゃいました!
ひとつの時代が終わったのですかね?
ネガティブポイント
ないです!
日本一を受賞しているので大切なのは、年度ごとの出来具合によります。
不作のニュースが流れたらその年は見送るみたいな感じで付き合っていけばいいと思います。
食味鑑定で特Aを毎年受賞して2012年度には日本一を受賞したということはポテンシャルはトップクラスということです。
あえて言うのなら、「森のくまさん」は親にコシヒカリとヒノヒカリを持っていて、その成果かアミロース値も同クラスになっています。
まさにヒカリ×ヒカリですね。
なので、こしひかりみたいなモチモチした感じのお米は嫌!っていう方や凄くさっぱりした感じのお米(例えば、ササニシキの後継者のこしいぶきなど)を探している人の好みではないと感じます。
こんな人におすすめ
すべての人に一度は食べてみてほしいです。
お米って高くてもせいぜい一般お米の3倍くらいしか値段はしません。
御飯茶碗でいうと100円もしません。
そういった食材なのです。
それでいて日本の食の象徴なわけです。
肉にお金かけるよりよっぽど費用帯効果は高いと感じます。
昔、飲食店の料理長と一番費用帯効果が高いお金の使い方ではなしをしていた時に出てきたのが、お米と調味料でした。
くわしくはこちら神話にも書かれていたお米と日本人の付き合い方を御覧ください。
お勧め度
【お勧め度★★★★★】
「森のくまさん」は味にふり幅がないと言われてます。
またプレゼントなんかにもにもお勧めです。
「森のくまさん」の歴史
熊本県農業研究センターで、平成元年から開発に取り組み、約8年の歳月をかけて作り上げた良食味米です。
九州の米どころといわれる熊本県は、良質な米が採れることで昔から有名です。
新しい食味や旨みを求めて熾烈を極める米市場で闘うレベルに達したブランド米がなかったことから開発が進められて誕生したのが「森のくまさん」です。
熊本県は、西日本一の稲作面積を誇っています。
4万戸にのぼる稲作農家が阿蘇山や市房山などの九州山脈を源とする清らかな水と肥沃な大地の恩恵を受けながら、気候風土に合った米の栽培をしています。
「森のくまさん」の名前の由来
夏目漱石が熊本在住時代に、緑豊かな熊本のことを“森の都熊本”と表現しています。
その「“森”の都」「“熊”本」で「生“産”」されたという意味を込めて命名されました。
「森のくまさん」日本一を受賞!!
2012年度産の森のくまさんは、この信頼のおける厳しい試験において、日本の米の王様といわれるコシヒカリなどを含む全128点のなかで最高ランクとされる特Aを受賞。
さらにそれに留まらず最高得点を獲得して見事、全国1位の快挙を果たしました。
まとめ
良いものを手にいれるのはお金がかかるために限界があります。
しかし世の中にあふれている一流と言われているものでも意外に値段の上昇率が高くないものがあります。
そういったものはなんでもトライしてみるとお得にいいものに触れることができます。
「森のくまさん」もそのひとつです。
また「ゆめぴりか」や「魚沼産こしひかり」や「つや姫」などのトップクラスの評価なのに価格帯は「ゆめぴりか」より下の価格帯にあります。
これこそいまが買い時ではないでしょうか?
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